台湾人の“ゆるふわルール”:日常フレーズから見える国民性

計画に縛られず、状況に応じて臨機応変に行動するのが好きな台湾人。

彼らの言葉には、計画をガチガチに決めない「あいまいさ」や「柔軟さ」がいっぱいです。

今回は、日常フレーズから台湾人のあいまい文化をのぞいてみましょう。

可能kě néng

  • 意味:~かもしれない、可能性がある
  • 例文:「我明天要上班,可能沒辦法跟你一起去。」
       (私、明日仕事なんだ。あなたと一緒に行けないかもしれない。)
  • 解説:断言しないことで、人間関係を穏やかに保つ台湾人らしい言い回しですよね。もちろん「可
       能」を入れなくてもいいのですが、キツく聞こえてしまったらどうしよう、行けなくて申し
       訳ないという気持ちがあるんでしょうね。日本人の感覚とちょっと似ているかも。

不一定bù yī dìng

  • 意味:はっきり決まっていない、~とは限らない
  • 例文:「你下午會在家嗎?」(午後は家にいる?)
    「不一定,看天氣。」(いるとは限らない。天気次第。)
  • 解説:台湾人はその場で臨機応変・柔軟に対応するのが得意。完璧に前もって予定を組むより、状
       況に応じて変えるのが普通です。

看情況kàn qíng kuàng

  • 意味:状況次第で
  • 例文:「你要搬去台北嗎?」(台北に引っ越すの?)
    「看情況吧。」(状況次第かな)
  • 解説:「看情況」って本当に便利な言葉なんですよね。日本語に同じ言葉がないのが、惜しいくら
       いです。何か聞かれた時に、ほとんどの場面で使えます。もちろん多用し過ぎると、会話は  
       盛り上がりませんが…

先這樣吧!xiān zhè yàng bā

  • 意味:とりあえずこうしておこう!まずはこの方法で。
  • 例文:「我們沒有點白飯,先這樣吧。」
       (ごはんは注文してない。とりあえずそうしておこう。)
  • 解説:「まずはやってみる。でも、それでいくとは限らない、変わるかもしれない」という、融通
       が利く言い方です。細かいことにこだわらず、とりあえず進めて、必要だったら調整すれば
       いいよね、というのが台湾流。

順其自然shùn qí zì rán

  • 意味:なるようになる、自然の流れに任せる
  • 例文:「你以後想結婚嗎?」(将来結婚したい?)
    「不一定,順其自然吧。」(そうとは限らないかな、自然に任せるよ。)
  • 解説:「不一定」との合わせ技で、ますますあいまいに。肩の力を抜いて、マイペースに生きる台
       湾人らしい価値観です。強い考えやこだわりを持って決断していくというより、なんとなく
       流れに任せてる人が多いと思います。

まとめ

今回は、台湾人がよく使う日常フレーズから、こんな“ゆるふわルール”をご紹介しました。

最初は「予定がハッキリしないな…」と思ったり、あいまい過ぎて、相手の意図している意味が分からなかったりするかもしれません。

でも、これこそ台湾人の柔軟でマイペースな国民性の表れ。

台湾での生活や旅行で真似して使ってみれば、臨機応変に対応できて、ストレスフリーになるかもしれません。

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