台湾の夜市や屋台でよく見かける茶色い煮込み料理、それが滷味。見た目は地味だし、注文方法がちょっと複雑なので、なかなか試してみようという気にはならないかもしれません。でも、なんといっても、滷味は筆者が一番好きな台湾料理なんです!
滷味とは?
醤油ベースのタレで煮込んだ台湾料理。大きく分けて二種類あります。
煮込み済みタイプ
冷めた状態で置いてあり、注文すると切ってタレや薬味をかけてくれる。「冷めた」と聞くとネガティブなイメージですが、決してそうではないんです!暑い時に、湯気がたっているアツアツのものって食べる気がしないですよね。まさにそういう時におすすめです。また、汁がこぼれたりする心配もないので、イートインではなくて、食べ歩きや持ち帰りしたい時にもぴったりですよ。
注文後に煮込むタイプ
好きな具材を選んだ後、その場で煮込んでくれる。アツアツのスープが入ったものが食べたい人におすすめです。こちらは麺類も一緒に選ぶことができるので、食事としてガッツリ食べたい時にも向いています。
注文の仕方
- トングで具材を取って、ザルに入れる
- 店員さんに渡す
- 辛さや香辛料の有無を伝える
ここで店員さんとのコミュニケーションが必要になるので、ちょっと注意が必要です。
おすすめ具材
初めて滷味にチャレンジする人は、何を選んでいいか分からないですよね。そこで、私がよく注文する定番のセットをご紹介します。
- 豆干(豆腐の一種)
台湾は豆腐の種類が豊富ですが、その中でも一番ポピュラーなのが豆干。豆腐の水分をぎゅっと抜いて、乾燥させた加工品です。
- 炸豆皮(揚げ湯葉)
普通の湯葉も売られていますが、滷味で食べるならやっぱり揚げ湯葉!煮込むと味が染みて、噛んだ瞬間に汁が口の中に広がります。
- 豬頭皮(豚の頭皮)/豬耳朵(豚の耳)
もちろん他のお肉も美味しいですが、せっかくなので日本ではなかなか食べられない部位を試してみましょう。豬頭皮はちょっと脂肪部分が多くこってり、豬耳朵はコリコリした歯ごたえが楽しめます。
- 金針菇(えのき)
キノコ類も、椎茸やエリンギなど種類がいくつかあります。その中でも、味が染み込みやすいという理由で、私はえのきが一番好きです。
- 王子麵
台湾のインスタントラーメンです。そのままでも食べられる台湾版チキンラーメンのような麺。これがまた滷味で煮込むと最高なんですよね!ただ、私は柔らか過ぎる麺が苦手なので、「不要太軟(柔らかくし過ぎないで)」と、店員さんに伝えることが多いです。
まとめ
台湾リピーターや、台湾に住んでいる人だからこそ楽しめるディープフード、滷味。ちょっと中国語が必要ですが、一度慣れれば自由自在にカスタマイズできるのも魅力的です。また、お店によっても八角が強めだったり、甘い味付けだったり、燻製っぽい味がしたり…味が全然違うので、お気に入りの滷味を見つけるのも楽しみの一つですよ。
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