
台湾で語学留学をするなら、まず知っておきたいのがビザの種類と申請方法ですよね。
ですが、台湾のビザって種類が多くて、複雑なんです…
私は現地でのビザ延長手続きについて、必要書類を見落としていたせいで、危うく台湾から出国しなければいけないことに…ギリギリセーフでした。
この記事では、台湾留学で使ういろんなビザの違いや、現地での延長方法を詳しく説明します。
台湾語学留学で使えるビザの種類

ノービザ
日本国籍を持つ人は、ビザなしで90日間台湾に滞在することができます。
この期間内であれば、語学センターに一学期(3ヵ月)のみ通うことも可能です。
ただ、90日間を一日でも超えてしまうと、オーバーステイになります。
そのため、入学登録などで早めに入国した場合、授業が最後まで受けられないまま、帰国しなければいけないこともあります。
語学センターの予定表を確認してから、飛行機のチケットを買うなど、日数をしっかり計算して計画を立てましょう。

申請が不要で、最も手軽な方法だよ
3ヵ月以内の短期留学したい人にピッタリ

そうね。まずはお試しで、ノービザで来てみるのもいいかも
停留ビザ
停留ビザは、延長すれば最長180日間滞在できるビザで、ほとんどの語学留学生はこのビザで入国しています。
停留ビザには、シングルビザとマルチビザの2種類あります。
- シングルビザ
台湾から一度出国すると失効する - マルチビザ
ビザの有効期間中であれば、何度でも出入国が可能

約半年以内に一時帰国する予定の人や、台湾以外の国にも行ってみたい人はマルチビザがいいね
さらに、停留ビザには、主に60日と90日タイプがあって、語学留学生の場合、60日タイプが発給されることが多いです。
ということは、現地で2回延長(60日+60日+60日)が必要です。
延長手続きの方法については、後ほど解説しますね。

じゃあ、180日以上留学したい人はどうなるの?

現地で居留ビザに切り替えるんだ
居留ビザ
居留ビザは、180日以上滞在する人向けの長期ビザです。
語学留学生が最初から居留ビザを申請して、台湾に入国することはできませんが、停留ビザで4か月以上通学した後に、現地で切り替えることが可能です。

切り替えの時に、授業出席率とか成績も書類で提出するんだよ

わぁ~頑張って勉強しなきゃ!
語学センターで授業を申し込んでいる期間分の居留ビザを発給してもらえるので、学校に通っている限り、自由に台湾を出入りすることができます。
また、居留ビザを取得すると「居留証」が発行され、銀行口座開設や携帯契約ができるようにもなります。
ワーホリビザ
18~30歳の日本人は、ワーホリビザを利用して、最長一年間滞在できます。
(180日経つ前に、現地で延長の手続きが必要)
仕事ができるだけでなく、語学学校にも最長6カ月通学可能の自由度が高いビザです。
ただし、現地でアルバイトをするなら、それなりの語学力が必要になるので、中国語力ゼロの人がすぐに職に就くのは難しいかもしれません。

時給も大体200元(約1000円)くらいだし、お小遣い稼ぎくらいの感覚でね

仕事ばっかりで、中国語が身に付かなかったら残念だしね
自分に合ったビザの選び方

それぞれのビザについて説明したところで、留学期間や目的別に、おすすめのビザをまとめます。
| ・1学期(3ヵ月)語学センターに通いたい人 | ノービザ(最長90日) |
| ・語学センターに通うのは1学期だけど、その前後に余裕を持って観 光などを楽しみたい人 ・2学期(半年)語学センターに通う人 | 停留ビザ→現地で延長(最長180日) |
| ・2学期(半年)以上、語学センターに通う人 | 停留ビザ→現地で延長(最長180日)→居留ビザに切り替え |
| ・語学センターに通いながら、働きたい人 | ワーホリ(最長一年) |
30歳以下限定!ビザ選びで迷ったらこうして

30歳以下の方で、
「台湾で中国語を習得したいけど、費用もなるべく抑えたいなあ…」
という方には、以下の「節約しながらできるだけ長く台湾に滞在する方法」をオススメします。
- 停留ビザで入国
- 4か月後、現地で居留ビザに切り替える
- 語学センターで1~2年学んだ後、一時帰国してワーホリビザに切り替える

最初ワーホリで入国しても、語学力がないと、仕事探しの時点でつまづきやすいよ
それで、まずは停留ビザで入国して、集中して中国語を学びましょう。
語学センターである程度の中国語を身につけて、積極的に台湾人の友達も作れるといいですね。
まだまだだけど、なんとなく日常会話はできるかなというレベルまで頑張ります。
きっと1、2年かかるはずです。
そして、そのタイミングで、学校を辞めてワーホリに切り替えます。

まずは語学センターで基礎を学んで、次は仕事を通して学ぶってことね

そう!基礎ができてれば、仕事の選択肢が増えるからね
語学センターに2年通うとしたら、ワーホリも合わせて最長合計3年間台湾に滞在することができますよ!
もちろん、最初から「一年で帰国するんだ!」という明確な計画がある方は、最初からワーホリビザで入国するのもいいでしょう(無料なので)。
各種ビザの申請・延長手続き

さあ!どのビザで台湾へ行くかを決めたら、さっそく申請です。
場所・時期・所要時間・費用・必要書類について説明します。
また、滞在期間によっては、台湾に着いてからビザの延長が必要です。
現地で慌てないように、延長方法についても出発前に確認しておきましょう。
停留ビザ

まずは、出発前の日本での申請方法から説明するよ~
場所:台北駐日経済文化代表処(東京の他、横浜、大阪、福岡、札幌、那覇など)
時期:遅くても出発の2週間ほど前
所要時間:約1週間
費用:7700円(シングルビザ)、15300円(マルチビザ)
| 必要資料 | 備考 |
| パスポート原本及びコピー | 申請時に残存期限が6ヶ月以上必要 |
| ビザ申請書 | ビザ申請書の注意事項はこちらを確認 |
| 証明写真 2枚 | 3.5cm x4.5cm、申請日前6ヶ月以内に撮ったもの 1枚は申請書に貼り、1枚は貼らずに提出する |
| 留学先の学校の入学許可書原本とコピー | 申請可能な学校に関して詳細は教育部のホームページを参照 |
| 銀行または郵便局の残高証明書 原本 | 50万円以上のもの 発行機関の印鑑の押印或いはサインがあり、発行日から3ヶ月以内のもの 親の名義の残高証明を提出する場合は、別途、親子関係が分かる戸籍謄本を提出 「教育省華語文獎學金」を受けた方は、代わりに奨学金証明書原本とコピー1通を用意 |
| 健康診断書 | 「教育省華語文獎學金」6ヶ月以上の受賞者の方のみ(居留ビザになります) |
| 学習計画書 | 中国語学習の動機と学習計画を記載 |
| 住民票又は運転免許証の両面コピー | 申請者の住民票原本(3ヶ月以内発行のものに限る)、運転免許証の両面コピー、上記の書類いずれか1点 |
| 在留カード原本及び両面コピー | 日本国籍以外の方(代理申請の場合は両面コピーのみ) ※日本に在留資格を有しない方、通常より審査が長引く可能性あり |

その次は、台湾での延長方法だよ
場所:台湾各地の内政部移民署
時期:ビザが切れる15日前から申請可能
所要時間:半日
費用:300元
| 必要資料 | 備考 |
| ビザ申請書 | 移民署のウェブサイトで事前に申請書を作成し、印刷する |
| パスポート原本及びコピー | 申請時に残存期限が6ヶ月以上必要 |
| 停留ビザ原本及びコピー | |
| 学校の在学証明書と出席表 | 4分の1以上の欠席がある場合は、申請不可 |
居留ビザ

停留ビザで入国して、4か月通学したら、居留ビザに切り替えるのよね

その通り。居留ビザは、移民署ではなく外交部で申請だから注意してね!
場所:外交部台北本局(臺北市濟南路1段2之2號3~5樓)その他の地域の場合はこちら。
時期:停留ビザが切れる2週間前までならいつでも
所要時間:10日営業日
費用:2200元(シングルビザ)
| 必要資料 | 備考 |
| ビザ申請書 | |
| 証明写真2枚 | 3.5cm x4.5cm、申請日前6ヶ月以内に撮ったもの |
| パスポート原本及びコピー | 申請時に残存期限が6ヶ月以上必要です。 |
| 停留ビザ原本及びコピー | |
| 健康診断書 | 検査受けて3ヶ月以内に、台湾国内の指定病院で受けたもの |
| 学校の在学証明書と出席表 | 4分の1以上の欠席がある場合は、申請不可 |
| 残高証明書 | 申請者が申請月から遡って6ヶ月分かつ全ての期間において50万円以上預金されている事を確認します。 |
| 住民票又は運転免許証の両面コピー | 申請者の住民票原本(3ヶ月以内発行のものに限る)、運転免許証の両面コピー、上記の書類いずれか1点 |
| 学習計画書 | A4用紙1枚程度 自己紹介、今までの台湾生活の振り返り、今後の計画など |

居留ビザを取得したら、すぐに「居留証」の手続きに行こう
居留ビザを取得すると、「居留証」を発給してもらえます。
居留ビザと居留証…まぎらわしいですよね。簡単に言うと…
居留ビザは「台湾に長く住んでいいよ」という許可で、パスポートに貼られてるだけ。
居留証はそれを証明する身分証で、正式なカードを発給されます。
場所:台湾各地の内政部移民署
時期:居留ビザを取得した翌日から15日以内
所要時間:10日営業日
費用:1000元(一年未満の期間のもの)
| 必要書類 | 備考 |
| 申請書 | |
| 証明写真2枚 | 3.5cm x4.5cm、申請日前6ヶ月以内に撮ったもの |
| パスポート原本及びコピー | 申請時に残存期限が6ヶ月以上必要です。 |
| 無犯罪証明書 | |
| 現居住地の証明書 | 家の契約書など |
ワーホリ

まずは日本での申請から始めよう
場所:台北駐日経済文化代表処(東京の他、横浜、大阪、福岡、札幌、那覇など)
時期:出発前、遅くても2週間前までには
所要時間:約一週間
費用:無料(特急申請の場合、追加料金7,700円)
| 必要書類 | 備考 |
| パスポート原本及びコピー | 申請時に残存期限が1年以上必要。 |
| ビザ申請書 | ビザ申請書の注意事項はこちらをご確認ください。 |
| 証明写真2枚 | 3.5cm x4.5cm、申請日前6ヶ月以内に撮ったもの。1枚は申請書に貼り、1枚は貼らずに提出すること。 |
| 履歴及び台湾における活動の概要 | |
| 海外旅行保険の加入証明書原本及びコピー | 一年以上の海外旅行保険の加入証明書/保険証券 (死亡、傷害、病気/治療が全てカバーしてある事が明記されてある必要があります。)◎渡航期間に関わらず、必ず一年(365日以上)加入している必要があります。 |
| 往復航空券 | 30 万円以上の財力証明書があれば往復航空券は不要。 |
| 残高証明書 | 銀行発行の残高証明書◎20万円以上のもの。◎ 発行機関の印鑑の押印或いはサインがあり、発行日から3ヶ月以内のもの。◎親の名義の残高証明を提出する場合は、別途、親子関係が分かる戸籍謄本を提出してください。 |
| 住民票 | 当代表処の管轄内に居住されている方のみ申請が可能です。(発行日から3ヶ月以内のもの) |

ワーホリビザは180日だから、期限が切れる前に、現地で延長手続きをしてね

一回で一年分のビザが発給されるわけじゃないのね~

そうなんだ。入国したら半年経つ前に、移民署に延長手続きに行ってね
場所:台湾各地の内政部移民署
時期:滞在期限が切れる 15 日前から
所要時間:約一週間
費用:無料
| 必要書類 | 備考 |
| 申請書 | |
| パスポート原本及びコピー | 申請時に残存期限が1年以上必要。 |
| 現居住地の証明書 | 家の契約書など |
まとめ

ちょっと複雑な台湾のビザ制度。
自分にぴったりのビザを選んで、スムーズに申請するための秘訣は、出発前に滞在期間と目的をはっきりさせて、早めに準備にとりかかることです。
もし混乱しても、この記事を復習して、ひとつひとつ進めていけば心配いりませんよ!
楽しい台湾留学生活を満喫してくださいね。


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