
「台湾留学って楽しそう!」
「でも…学費とかの金銭面のことが心配だし、何から準備をすればいいのか分からない」
「中国語が分からないのに、色んな手続きがあって、うまくできるか心配…」
と不安になりますよね。
この記事では、留学経験もある台湾在住15年の筆者が、リアルな話をお伝えします。

「こんなはずじゃなかった~!」と失敗しないように、このガイドを読んでね!
台湾留学の魅力と注意点

台湾留学が人気な理由
中国語を学ぶのに、どうして中国じゃなくて台湾?と思いますよね。
私も含めてですが、やはり治安が良い・親日という理由が多いと思います。
それに加えて、特にここ数年は、日本の商品がほとんど何でも手に入ります。

そういえば、台湾旅行に行った時、日本のチェーン店もいっぱい見かけた!

そうそう。すき屋に丸亀製麺、スシロー、一風堂…挙げたらキリがないくらいだよ
実際に住んでみて感じた注意点

15年台湾に住んでいる私が、いまだに慣れないこと…それは暑さです!
しかも、北部は雨が多くて、湿度が高い!

一年の半分は夏ってことね

そう。春と秋はほぼなくて、急に寒くなって冬になるんだ
それから、意外と物価が高いというのも、皆さん台湾へ来て驚くことだと思います。
スーパーの商品の値段は、日本と同じか、それより高いものがほとんどなので要注意。
台湾留学にかかる費用

台湾で語学留学をするのに必要な費用は、一年間で約240万円です。
もちろん家賃はピンキリですし、生活費も人によって、かなり変わってきますが。
上記で示した額は、日本人が安心して暮らせる家に住みながら、台湾の生活をある程度楽しもうと思った時に必要になる金額です。
ざっくり計算すると、内訳は以下の通り。
| 学費 | 約60万円(1学期約15万円) |
| 家賃(光熱費含む) | 約72万円(月約6万円) |
| 交通費 | 約7万7千円(月約6千円) |
| 生活費(食費・通信費・娯楽費など) | 約84万円(月約7万円) |
| 渡航費 | 約7万5千円(1回あたり) |
これより節約することもできますし、逆にこれじゃ足りないという人もいると思うので、詳しく説明していきますね。
学費

学費は、一年間で約60万円(3ヶ月のコースで約15万円)かかります。
これは、台湾で最も外国人の留学生が多い師範大学の語学センターを参考にした値段ですが、他の語学センターの金額も大きく変わりません。
一番メジャーなコースで、このくらいの値段ですが、授業時間やクラス人数によって多少は異なります。

これは語学センターの場合だけど、4年制の大学に通うとしたら、学費はもっとかかるよ
☛【台湾留学】費用や期間は?おすすめの語学センターを紹介|実体験と最新情報
家賃

家賃(光熱費含む)は、一番ピンキリですよね。
でも、参考のために具体的な数字を挙げるなら、一年間で約72万円(月約6万円)ほどになります。
このくらいの金額で、どの適度の家に住めるのかというと
台北市内で、5坪(約10畳)、エレベーターなしのアパート。
基本的な家具(冷蔵庫・クーラー・ベッドなど)付き。
最寄りのMRTの駅まで徒歩10分、学校まで約40分。
といったところでしょうか。

注意点は、一人暮らし用の家には、ほとんどキッチンが付いていないということだよ

えぇ!外食文化が浸透している台湾ならではだね
交通費
交通費は、一年間で約7万7千円かかります。
これは、30日間の台北定期券(1280元)を購入すると仮定して、計算しました。
この定期券を持っていると、MRTと台北/新北バスが乗り放題になります。
台北の学校に通う方にオススメです。

一日の交通費が43元以上になる場合は、定期を買った方がお得な計算になるよ
生活費
生活費(食費・通信費・娯楽費など)は、一年間で約84万円かかります。
食費ですが、外食中心か自炊するかで、けっこう変わります。
外食文化が発達している台湾ですが、近年の物価高騰もあって、自炊より高くつきます。
地元の人が行くようなお弁当屋さんで、1食あたり約400円(約80元)、マクドナルドのセットなら約750円(約150元)かかります。
通信費は、日本より比較的安く済みます。
スマホは、留学の場合、プリペイド式SIMカードを使う人が多いです。
現地の人がよく利用している「使いたい放題」のプランでも月3千円くらいですが、プリペイド式ならもっと安く抑えられますよ!
また、自宅用のWi-Fiは、月約5000円(約1000元)ほどかかります。
スマホとか別に、自宅で高速のネットを使いたい方にはオススメです。

家賃に自宅用Wi-Fiが含まれてることも多いから、契約の時に確認してね
渡航費

渡航費は、一年間で一回のみ帰国すると仮定して、約7万5千円です。

使う航空会社によって違うし、飛行機以外に空港からの移動もあるよ

それに、一年に2回以上帰国したいなら、もっとかかるね
コロナ前は、安い航空券が手に入りやすかったのですが、最近どんどん値上がりしています。
でも、格安航空会社のセールを狙えば、もっとお得な航空券が買えるかも。
日本出発前の手続き

ビザ
台湾に90日以上滞在するには、ビザが必要です。
なので、1学期(3ヵ月)だけ留学する方以外は、事前に停留ビザorワーホリビザのどちらかを取得します。
それぞれのビザの違いや取得方法などについては、こちら↓
☛【2025年最新版】台湾語学留学のビザ完全ガイド|ノービザ・停留ビザ・居留ビザ・ワーホリの違いと申請方法
また、授業は1学期だけでも、家探しなどの手続きなどの関係で、早めに台湾に入国したりする場合は、90日を超えないかどうか計算してくださいね。

一日でも過ぎるとオーバーステイになって、罰金をとられるから注意だよ

そっか。台風とかの緊急時にも備えて、あまりにもギリギリのスケジュールは避けたいね
保険

台湾は日本に比べると、医療費が安く済みます。
とはいえ、保険に入っていると、万が一の時に安心ですよね。

都市部は交通量が多いから、道を歩く時はくれぐれも気をつけてね
特に、ワーホリビザを申請する方は「海外旅行保険の加入証明書」を提出する必要があるので、余裕を持って準備しましょう。
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台湾到着後の手続き

スマホ
オススメなのは、eSIMを契約して台湾入国後、生活がある程度落ち着いてきた頃に、プリペイド式SIMカードを購入するという方法です。
プリペイド式SIMカードは台湾の空港でも手に入りますが、到着したばかりで不安な時でも、eSIMなら購入したり交換したりする手間が省けるので嬉しいですよね。

スマホで簡単な操作さえすれば、すぐに使えるから安心だよ
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数日たって余裕が出てきたら、街中の携帯屋さんでプリペイド式SIMカードを買いましょう。
なぜプリペイド式なのかというと、台湾の携帯会社のプランは、大体二年契約が一般的だからです。

しかも、居留証がないとプランの契約ができないんだ。でも、プリペイド式なら、パスポートで大丈夫

外国人でも手軽に買えるってことね!
台湾の大手三大通信キャリアは、ユーザーが多い順に、中華電信,台灣大哥大,遠傳電信です。
この三社の中から選べば安心ですよ。
プリペイド式SIMカードは、中国語で「預付卡」といいます。
預付卡には二種類あって、「計量型」「計日型」があるので、簡単に説明しますね。
「計量型」
使えるデータ量が決まっているタイプです。
「何日もしくは何か月以内に、これだけのデータ量が使えます」というもので、節約すれば長い期間使うことができます。
あまりネットを使わない人や自宅にWi-Fiがある人にオススメです。
「計日型」
使える期間が決まっているタイプです。
「何日間ネット使いたい放題」というものなので、残りを気にせずたくさん使いたい人にオススメです。
悠遊卡もしくは定期券
悠遊卡というのは、MRTやバスを利用する時、コンビニで物を買う時などに使えるICカードです。

台湾版Suicaみたいなものか!
悠遊卡は、台湾の空港やコンビニで簡単に買うことができます。
値段は100元(約5000円)です。
さらに、定期券なら月たったの1280元で、MRTと台北・新北のバスが乗り放題、しかもレンタル自転車youbikeの利用も最初の30分が無料になります。
定期券は、MRT駅内の券売機か窓口で買うことができます(悠遊卡が必要です)。

台北住まいで、頻繁に公共交通機関を利用する方には、定期券の購入をオススメするよ
出発前に中国語は勉強しておくべき?

本腰入れて勉強するのは、台湾へ来てからで大丈夫です!
「へえ~、中国語ってこんな感じなんだ」というのを知っておくだけで十分。
具体的に何をしたらいいのかと言うと、基本文法などの本を一冊買って、ペラペラ読むといいでしょう。

ぜんぶ理解しなくても、暗記しなくてもOKだよ
もし学校の授業などで中国語をかじったことがあるなら、忘れていたとしてもそれで十分です。
☛日本で習った中国語、台湾で通じる?台湾の中国語と中国の違い
ちなみに私は、台湾へ来る前の一年間、NHKのラジオ講座で、毎日15分中国語を聞いていました。
朝起きて、半分寝ぼけながら聞いていたのもあって、台湾へ来て1週間経った時、日本で勉強した一年より、たくさん進歩した!と感じましたよ。

言語学習って、やっぱり環境が大切なんだね
家探しのタイミングや方法は?

もし中国語ができる友達や知り合いが現地にいない場合は、留学エージェントを頼るのが安心です。
家探しや見つかるまでの住まいの相談など、出発前から色んなサポートが受けられます。
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台湾に友達がいるなら、台湾に到着してから家が見つかるまでの間、住まわせてもらえないかorいい物件がないか、聞いてみるのもいいでしょう。
さて、自分で家探しをする場合ですが、不動産屋さんよりも知り合いの口コミとかFacebookを通して見つける人が多いイメージです。

なぜかというと、不動産屋さんを通すと、仲介料が必要になるからね
留学生の場合は、大学の掲示板を利用する人が多いですね。
もし気になる情報を目にしたら、大家さんに直接連絡しましょう。
また、台湾で一番多く利用されている591という物件サイトで探す方法もあります。
どう探すにしても、写真と実物が違ったりすると後で困るので、契約する前に必ず内見に行った方がいいですよ!

ということは、自分で家探しをするなら、台湾到着後がいいね
台湾の物件は、キッチンがない家があるということ以外にも、日本と違うところが多いので、注意が必要です。
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まとめ|準備次第で台湾留学の「安心度」は変わる

同じ状況に直面するとしても、事前に予期して、大まかな流れを抑えているだけで、安心度がぐんと上がりますよね。
余裕を持って準備して、台湾生活を始められれば、中国語の勉強や台湾の文化にどっぷり浸かって、思う存分楽しむことができるでしょう。
でも、万が一、現地でトラブルが発生しても、落ち込まなくて大丈夫ですよ!
それもそれで、数年後には意外と懐かしい思い出として語れたりします。
台湾人の「なんとかなるさ」「流れに任せて」精神で、台湾生活を楽しみましょう。
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